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アカシックファイル特別編:富田メモに始まる日本国存亡の危機! 1

電話が鳴った。

異常に長い梅雨が終わり、やっと夏らしくなったある日の午後だった。 昼食から帰った私は、スターバックスのアイスコーヒーを片手に、マルボロを燻らせていたところだった。 ここ一週間ほど、富田メモ関係のエントリーをブログで書き続けてたので、久しぶりのゆっくりした午後だった。 未だに富田メモ関係で世間は騒がしいようだが、私にはもう終わったも同然だった。

窓から日差しが差し込んでいる。

電話は鳴り続けている。 受話器に手をかけると、冷たい氷のような感触が一瞬心を横切った。

「あ、明石だけれども。 すぐに事務所に来るように」

一言も返さないうちに電話は切れた。

有無をいわせない口調だった。 不安は的中した。 明石先生からの呼び出しだった。

明石先生からの呼び出しなど滅多にないことだった。 連日殺人的なスケジュールをこなしている明石先生にアポイントを取ることすら至難の業なのだ。 それが呼び出しとは。 何か悪いことに違いない。 それもとてつもないことのはずだ。
私は取るものもとりあえず、部屋を出てタクシーに乗った。

築地本願寺前でタクシーを降りると、事務所まで走った。 蒸し暑い中、私の背中には冷たい汗が張り付いていた。

「お、来たな。 そこに座れ」

事務所に入ると、明石先生の冷たい視線が私を捉えた。 その標的を見据えた鷲のような鋭い視線に、私は全身の血が一気に引く音を聞いた。

「これはなんだ?」

そう言って、明石先生はプリントアウトの束を私の前に放り投げた。

それは、私の裏ブログ「Coool!」のハードコピーだった。 富田メモ関連のエントリーの部分だった。 胃がねじ上げられたかのように痛み始めた。

「これは、先日お話しした私のブログですが・・・。 どうして先生これを・・・?」

「講談社の北村が送ってきた」

「は? 講談社ですか? 昨日、徳間書店からはクレームが入ってますが・・・。 講談社の本からは引用していないですが・・・」

「そんなことはどうだって良い。 俺が何を怒っているか、わかるか?」

「すみません・・・、先生の手を煩わせるような事態を起こしてしまいました」

「違う、わからないのか? ここにはなかなか良いことを書いてある」

「は?」

カミナリが落ちるのを覚悟していた私は、あまりの意外な言葉に不意を突かれた。

「よくまとめてある。 しかし、一つ重大なミスがある」

明石先生は、そう言うとコーラを飲んだ。

「ミス・・・ですか? しかし・・・、あ、もしかして富田メモが本物であるという理由がないということですか?」

「ばかやろう! そんな根源から外れた些末なことなどどうだって良い事だ! 富田メモの真偽など、問題ですらない」

「というと・・・?」

「では今何を成すべきか、それが全く書いてない。 この国にとって今最も重要なこと、それが書いてないじゃないか!」

「靖国神社をどうするかですか? 分祠論で世間は大もめですが・・・」

「まったく」

明石先生が首を振りながら溜息をついた。

「どうして、どいつもこいつも、根源を忘れて些末な問題ばかり気にするんだ。 靖国が何だというんだ。 先帝も今上陛下も、A級戦犯合祀後ただの一度たりとも靖国神社には足をお運びになっていない。 富田メモの証拠を出せというなら、この事実だけをとってもわかるだろう。 これ以上明確な証拠があるか? 天皇陛下ご自身が、その行動でお示しになっているというのに。 なぜそんな簡単なことがわからないんだ」

「あ・・・でも、A級戦犯合祀後何年かしてからですよね、天皇が参拝しなくなったのは。 だからそれとこれは関係ないと言う人もいますよね」

「何言ってるんだ。 陛下はそれまで毎年参拝なさっていたか? 違うだろう。 何年かおきだろう。 そして靖国は、A級戦犯合祀後一年、その事実を隠していた。 そして陛下が参拝なさろうとしたときに、初めてその事実をお伝えしたので、その後陛下は参拝なさらなかった。 どこがおかしい?」

「でも代理を立てられてますよね」

「ご自分で行かれないからこその代理で、それは陛下が行かれたのと同義ではない。 代理というのはお使いだ。 陛下のために命を投げ出した赤子達が英霊として祀られているのをほっておくわけにはいかないだろう?

普通に考えればわかる事じゃないか。 結婚式に代議士が行くのと、代理で秘書が行くのは、同じ事なのか?」

「違いますよね・・・。 うーん、やはりそうか・・・。

あの、靖国神社のHPの中に、A級戦犯合祀は、国民と政府が望んだからとあって、そこに、
ですから、靖国神社が「勝手に」「密かに」合祀したわけでも何でもない。さきに触れたように、いわば、官民一体の共同作業によって合祀されたわけです。

とあるのですが、それは正しいのですか?」

「あのな。 だいたい、その何年も前からA級戦犯合祀の話は出ていたんだ。 しかし、先代の宮司が、陛下のお心を慮って止めていたんだ。 それは誰でも知っている話で、松平だって知っているはずなんだ。

それが宮司が松平に変わった途端、国民護持宣言やらA級戦犯合祀やら、とんでもないことを始めてしまった。 大体なんであんなのを宮司にしたんだか・・・。 松平といえば姓からも判るように徳川家だろう、天皇家に恨みを持つ者がいないとも限らないじゃないか。

官民一体となってA級戦犯合祀をしただと? まったく何を考えているのやら。 靖国神社をなんだと思っているんだ。 靖国に誰をお祀りするかは陛下がお決めになることで、我々日本国民や政府がそれに干渉するなど不忠もいいところだ。

そして、陛下のお心に背いた今の靖国に、靖国神社としての存在理由など全くない!

明石先生は、時折見せる、鬼でも震え上がるのではないかと思われる厳しい表情で言い切った。

「あの、A級戦犯という言葉自体を陛下が使うはずがないという説もありますが、それは・・・」

「A級戦犯を認めると、東京裁判、極東軍事裁判だな、これを認めることになるという説もあるが、それは完全に誤りだ」

「は? 違うんですか?」
私は絶句した。 東京裁判は正しいということなのだろうか。

「いいか、日本は先帝陛下のご英断で無条件降伏をしたんだ。 無条件降伏とは事後法も有り、ということなんだ。 いわば特例だな。 無条件なんだからな、何でもあり、ということだ。 それを忘れている。

事後法有りの無条件降伏だったからこそ、陛下は極東軍事裁判の正当性もお認めになったんじゃないか。 さぞや御無念だった事だろう」

では、私がネット等で見聞きしてきたのは何だったのだろう・・・。 正論ではなかったのか? 砂上の楼閣だったのだろうか・・・。

私は今まで信じてきたことが音を立てて崩れていくのを感じていた。

「事後法があるからこそ東京裁判はインチキだという説もありますが?」
予想もしなかった明石先生の説明に、私の声は微かにかすれていた。

「事後法が嫌なら、条件降伏をすれば良かったんだ。 違うか?

ドイツも無条件降伏をした。 だから未だにナチスは追われているだろう。 アイヒマンみたいに。 無条件降伏とは、事後法が発生するということを皆忘れている。

つまり、無条件降伏だったからこそ、極東軍事裁判は正当性があるんだ。

原爆保証をなぜ日本政府がしているか、それを考えてみると良い。 無条件降伏をしたからこそ、無差別大量殺人兵器である原爆を落とされても、日本は文句を言わなかったし、本来なら原爆を落とした加害者であるアメリカが原爆保証をするはずだろう。 それを日本政府がしているというのは、無条件降伏をしたからに他ならない」

そう言って明石先生は苦虫を噛み潰したような顔をした。

「皆、無条件降伏の意味を知らないんだな。 だからそんな下らない説が蔓延るんだ。 無条件降伏だからこそ、陛下はA級戦犯という言葉も認めているよ」

返す言葉もなかった。 無条件降伏が、そんな重いものだったとは・・・。

「神国思想の本義である専守防衛を守らず、戦争など始めるから負けるんだ。 それに皆、天皇制と軍国主義を結びつけて考えているが、それも違う」

日本史鑑定―天皇と日本文化で明石先生が仰られていたことですね?
神国思想というのは、いわば専守防衛思想です。 日本は世界の神の磐座であるが故に、他国が日本を侵略しようとしても神兵、即ち天皇の赤子が奮い立つ。 神兵が戦って防衛できない場合には神風が吹く。 神国日本を神の支配する国と誤って解釈する人が多いですが、そうではありません。

という」

「そうだ。 神国思想というのは、万が一他国が攻めて来ることがあっても、神によって守られるということであって、神の国だから戦争をしに出て行くという、それ自体が間違っている。 神国思想は軍国主義とは断じて違う。

しかし、そこを政治家を初め知識人と呼ばれる者達も皆勘違いしている。 これでは国民が勘違いするように仕向けているとしか考えられない・・・」

「仕向けられている・・・、じゃあ、富田メモが出てきたのも・・・」

「だからさっきから言っているように、靖国だの富田メモだの、そんなものはどうでも良い。

今、大事なことは何だ?

そんな些末なことで騒ぐより、もっと重要な事があるのに、なぜ誰もそこに触れようとしない? なぜ誰も、秋篠宮の事を言わない?」

「秋篠宮・・・皇太子殿下・・・ですか? あ、もしかして、紀子妃殿下・・・?!」

「そうだ。 やっと気づいたか」

明石先生の目がキラリと光った。

秋篠宮殿下、妃殿下の命がけの御公務の事をなぜ誰も言わない。 それこそが今の日本国民にとって、最大の懸案事項だろう? 靖国の問題など、それに比べればどうでもよいことだ」

てっきりご懐妊のことかと思ったが・・・。 私は不意を突かれて言葉を失った。

「御公務・・・命がけの、ですか? 御公務にそんな危なそうなものってありましたっけ? 御公務って、行事を御覧になったり、式典に御出席する、あれですよね。 うーん。 命がけ・・・、あの、もしかして身重の身体でそういう行事をこなすという意味ですか?」

「あのな、そんな中途半端な理解しかないから、些細な事ばかりに目が行って、肝心なものを見落とすんだ。 まったく・・・。 基本的なことが抜けている。 皇室の御公務の第一義は何だ?」

「え〜っと・・・?」

「祖宗の大権だろう。 皇祖皇宗の大権とは、大日本国は天照大神、神武天皇の皇統にして男系の男子がこれを継承する、ということだ。 二千六百年にも渡り連綿と繋がる男系男子の天皇のDNAを、未来永劫伝え続けて行くということだ。

つまり、皇室の御公務の第一義とは皇嫡孫を誕生させる事なんだ」

「やっぱり、ご懐妊で良かったんだ・・・」

そう呟く私を睨みながら、明石先生は続けた。

「紀子妃殿下ご懐妊の直前、それを示唆するお言葉を秋篠宮殿下はおっしゃっている。

公的な役割というものが天皇家に求められる、そして、そこには私的な思惑が混じってはいけない、そのようにおっしゃった。 私は何よりも公務を最優先する、そこには私的な思いは入れてはならない、と。

これは、秋篠宮殿下が、皇嫡孫の御誕生が最大の公務だとおっしゃられたのと同義だと確信している。 そしてそれを見事に具現化なされた」

その発言はTVで見た覚えがあった。 その時は特に何も思わなかったのだが、そんなに深い意味が隠されていたのか・・・。

妃殿下は高齢出産で、そして、前置胎盤だ。 これは生命にもかかわる大変なことなんだ。 つまり、紀子妃殿下は命を賭けてご懐妊なされたということだ。 祖宗の大権を守るため、また日本国民の永遠を守るため、見事な覚悟で皇嫡孫の御誕生というご公務に臨まれたんだ。

ところがだ。 秋篠宮殿下、妃殿下のそのような見事な御覚悟について、日本国民の誰もコメントせずだ。 これは一体どういう事だ。 それに比べれば、富田メモの真偽や靖国問題など、どうでも良い事に過ぎないというのに」

気のせいかも知れないが、明石先生の目が潤んでいるように見えた。

「本当に見事な御覚悟だと思う。 もし俺がその立場だったとしたら、そんなことはとてもできないだろう。

そこで我々国民がするべきは、秋篠宮殿下、妃殿下の想いに答えるため、まずは御安産を祈願する。 そして、次にすべきは胎中天皇であることを信じなければいけない。

前にも一度、このような危機に見舞われたことがある。 神功皇后の時代だ。 そして神功皇后が身籠もった際、これは胎中天皇であると言い放ち、見事応神天皇がお生まれになった。 その時と同じだ。 我々国民がそれを信ずれば、必ずや皇嫡孫がお生まれになる。

いいか、ここは重要なところだからもう一度言うぞ。 まずは紀子妃殿下のご安産を祈願し、次に胎中天皇であられると信ずる。 これは我々日本人としての義務だ。 天皇陛下の赤子たる日本国民として当然の義務なんだ。

そして見事皇嫡孫が御誕生され、祖宗の大権の奇跡が成就された暁には、我々国民が一丸となって、昭和天皇に報いるべく、皇室典範を天皇家の家法として戻すよう動かねばならない。

わかるか、天皇無くしては、靖国など何の意味もないんだ。 まずは皇嫡孫の御誕生。 靖国などはその後だ」

明石先生は、そう一息に言い切ると、静かに目を閉じ微動だにしなかった。

静寂が辺りを支配した。

事務所のクーラーの音が突然大きくなったかのような錯覚を憶えた。

「秋篠宮殿下って、なんだか軽そうに見えるので誤解していました。 それに、紀子様も余りよい噂を聞かなくて・・・。 それが、我々国民のためにそんな覚悟がおありとは・・・」

「やっかみの言葉に踊らされてはならない。 心根の貧しい者達の言葉に欺されてはいけない。 根源を見つめていないから、そんな言葉に惑わされるんだ」

「なんだか・・・凄いですね。 秋篠宮殿下も妃殿下も・・・」

「人の価値は、何を言い、何をするかで決まる。 俺には、紀子妃殿下が神功皇后の生まれ変わりのように思えるよ」

そう言うと明石先生は、コーラを美味しそうに飲み干した。



2に続く・・・




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